「英語、今日は行きたくない」
「もうやめたい」
週に2回のオンライン英会話。
開始の5分前になると、子どもがソファから動かなくなる—そんな夜はありませんか。
私は小学校教員として、現在は現役の算数専科として教壇に立っています。
1000人以上の子どもを見てきましたが、わが家でもまったく同じ場面を経験している真っ最中。
結論から言います。
「嫌がる」にも理由は様々。
続けるか辞めるかで判断してはいけません。
嫌がり方には4つのタイプがあり、タイプによって答えが変わります。
実は環境を変えれば続くことが多かったりします。
carryこの記事では、その見分け方と、「やめる・休む・変える」の選び方を整理します。
\8日間無料体験レッスン実施中! /
PC・スマホで簡単受講!
「英語やりたくない」は「英語が嫌い」ではない
学校で「やりたくない」と言う子を見てきて、はっきり言えることがあります。
子どもは、自分が何に困っているかを正確には言えません。
算数の時間に「めんどくさい」と言った子がいました。
話を聞くと、めんどくさいのではなく、前の単元の割り算が抜けていて手が動かなかっただけでした。
「わからない」と言えないから「やりたくない」に変換されるのです。
英語もまったく同じです。
「英語きらい」の中身は、たいてい次のどれかに翻訳できます。
- 先生の言っていることが半分わからない
- この先生とは話しにくい
- 眠い、おなかがすいた、疲れた
- できない自分を親に見られたくない
どれも、英語そのものへの拒否ではありません。
ここを取り違えて「英語が嫌いになったのかも」と親が落ち込むと、対策の方向がまるごとズレます。
まずは原因を掴むことから始めましょう。



そもそも日本の子どもが「英語でつまずく理由」と、「始める時期の考え方」は、こちらの記事で詳しくまとめていますので参考にしてみてくださいね。


子どもが英語を嫌がる「4つのタイプ」とその「対策」
ここからが本題です。
お子さんがどれに当てはまるか、読みながら1つ選んでみてください。
複数当てはまる場合は、いちばん強いものから手をつけます。
大事なのは、タイプごとに「やめるべきか」「変えれば続くか」の答えが違うということです。



同じ『やめたい』でも、中身が違えば処方箋も変わるんだね。
タイプ1:内容が難しすぎる
サインは、レッスン中の沈黙です。
先生が話しているあいだ、画面の中の子どもが固まっている。
あるいは、やたらと「Yes」ばかり言う。
わからないまま相づちを打っているときの反応です。
原因の多くは、進級のタイミングにあります。
半年ごとにテキストが上がる仕組みだと、実力が追いついていなくても学年式に押し上げられてしまうことがあります。
これは、やめる理由にはなりません。
教材を1段階下げれば、ほとんどの子が戻ります。
対策としては、スクールに「今のテキストが難しいようなので、1つ前に戻せますか」と伝えるだけ。
プライドが傷つくのでは、と心配になりますが、実際は逆です。
教室でも、解ける問題が3問続くと子どもの背筋が伸びます。



わかる状態を取り戻すのが先で、進度はあとから追いついてくるよ。
タイプ2:先生・相手との相性が合っていない
「あの先生の日はイヤ」と特定の曜日だけ渋る。
これがいちばんわかりやすいサインです。
逆に、ある先生の日だけ機嫌よくパソコンの前に座るなら、原因は英語ではありません。
相性は、先生の実力とは別物です。
テンションが高くほめ続ける先生は、多くの子に効きますが、静かな子には圧になります。
逆に、待ってくれる先生は、おしゃべりな子には物足りない。
学級担任をしていても、同じ声かけで伸びる子と縮む子がはっきり分かれた経験があります。
これも、やめる理由にはなりません。
担当を替えれば、翌週から表情が変わることがあります。
予約制のスクールなら、まず3人ほど試して比べてください。
どんな先生がわが子に合うのか、タイプ別の見分け方はこちらにまとめてあります。
あわせて、ネイティブ講師とフィリピン人講師のどちらが向くかも判断材料になります。




タイプ3:時間帯や頻度が生活に合っていない
そもそも週に何回なら無理なく回るのかは、こちらで整理しています。


見落とされがちですが、実はいちばん多いのがこれです。
英語が嫌なのではなく、その時間の子どもが疲れきっているだけ、というケースです。
学校から帰り、宿題をして、ほかの習い事に行き、帰宅して夕食。
その後の19時や20時に「さあ英語」と言われても、大人でも無理があります。
低学年ならなおさらです。
疲れが原因なら、変えるのは英語ではなく時間と回数です。
- 週2回を1回に減らす
- レッスン時間の短いコースに変える
- 朝に移す
一見すると「後退」に見えますが、続く形に整えるほうが結果的に前に進みます。
タイプ4:「できない自分」を見たくない
小学3〜4年生あたりで、子どもは急に「人からどう見られるか」を気にし始めます。
俗に言う「小4の壁」です。
教室でも、2年生までは元気に手を挙げていた子が、3年生の途中からぱたりと挙げなくなる。
毎年のように起こります。
この時期に英語を嫌がる子の本音は、「英語が嫌い」ではなく「間違えるところを見られたくない」です。
とくに、親がとなりで聞いている環境は子どもにとってきついもの。
対策はシンプルです。
親が同席をやめて、別の部屋から気配だけ残す。
そして、レッスン後に内容を確認しない。
「どうだった?」も、この時期の子にはテストに聞こえます。
これは、やめる理由になり得る唯一のタイプです。
恥ずかしさが強い時期に無理をさせると、英語そのものに嫌な記憶が結びつきます。



同席をやめても、時間を変えても、3か月変わらないなら、いったん「休む」判断も選択肢に入れましょう。
やめさせてよいケース
ここは、教員としてではなく、ひとりの親として書きます。
「せっかく始めたのだから」で続けさせて、いい方向には進まないことが多いです。
次の3つに当てはまるなら、「やめる・休む」を本気で検討してください。
- レッスンのある日に「おなかが痛くなる」・「寝つきが悪くなる」など体調に出ている
- 英語のことで「週に3回以上どなっている」・「親子が険悪」になっている
- 先生も時間も教材も変えて3か月たったのに「嫌がり方がまったく変わらない」
小学生のうちに英語を「嫌なもの」として記憶させてしまうダメージは、1年分の学習の遅れよりずっと大きいと考えています。
中学で必ず再会する教科だからです。
そのとき、英語の授業が始まった瞬間に体がこわばる子になってしまうと、取り返すのに何年もかかります。
やめるのは失敗ではありません。
撤退ではなく中断です。
半年後に本人が「またやりたい」と言い出す例も珍しくありません。



実際、うちの上の子がそうでした。
「やめる・休む・変える」を横並びで比較
選択肢は2つではなく3つあります。
やめるか続けるかで悩んでいる家庭の多くは、真ん中の「休む」を試していないのではないでしょうか。
| やめる | 休む(休会) | 変える | |
|---|---|---|---|
| メリット | 英語で親子がぶつかる時間がゼロになる。 ほかの習い事や睡眠に時間を回せる | 「戻る場所」を残せる。 やめる決断を先送りできるので親も冷静になれる | 英語に触れる習慣は切れない。 原因が環境なら、変えた翌週から表情が変わる |
| デメリット | 英語に触れる習慣が一度切れる。 再開時に耳の慣れを取り戻す時間がかかる | 休会の扱いはスクールごとに違う。 長引くとそのまま自然消滅しやすい | 変える手間がかかる。 合う先生に当たるまで数回かかることもある |
| 向いている家庭 | レッスン日に体調を崩す、英語のことで週に何度も叱っている家庭 | 受験や部活で一時的に生活が詰まっている、親も判断に迷っている家庭 | 英語以外の習い事には元気に通えている、嫌がる理由が特定できている家庭 |
| 判断の目安 | 3か月かけて調整しても、嫌がり方が変わらなかったとき | 原因が生活の忙しさで、2〜3か月後には落ち着く見通しがあるとき | 「先生が」「時間が」「難しい」など子どもが理由を言えるとき |
迷ったときの目安を、はっきり書いておきます。
子どもが理由を言葉にできるなら「変える」。
理由は言えないが生活が明らかに詰まっているなら「休む」。
体に症状が出ているなら「やめる」です。
正直に言うと、休会には落とし穴があります。
3か月を超えると、そのまま自然消滅する家庭が多いです。
休むと決めたら「◯月にもう一度考える」と、カレンダーに書き込んでおいてください。
先生や形式を「変える」判断をした場合は、他社の体験レッスンを2〜3社受けてから決めると失敗しにくくなります。クレジットカード登録なしで無料体験できるところもあるので、以下の記事から気になる2社を選んでみるのをおすすめします。


英語を嫌がる子に親がやりがちな「3つの失敗」
わたし自身がやってしまったものも含めて、3つ挙げます。
どれも善意から出ている行動なのが、やっかいなところです。
- 成果を急ぐ
- 教材やスクールを次々に乗り換える
- 子どもの前で「もったいない」と言う
1つ目は、成果を急ぐこと。
半年やって話せないと「効果がないのでは」と焦り、家で英語を使わせようとする。
それは、子どもからするとレッスン以外の時間まで英語に侵食されたことになります。
週2回30分の積み上げで日常会話が出てくるには、年単位の時間がかかります。
2つ目は、教材やスクールを次々に乗り換えること。
「合わないから変える」のはいい判断です。
ただし2か月ごとに移り続けると、子どもは毎回「はじめまして」からやり直します。
自己紹介だけがうまくなって、ほかが伸びません。
変えたら最低3か月は続けることをおすすめします。
3つ目は、子どもの前で「もったいない」と言うこと。
月謝の話は、子どもには「自分のせいでお金が無駄になっている」としか聞こえません。
責任を感じた子は、嫌でも嫌だと言えなくなり、我慢したまま固まります。
お金の話は、大人だけでしてください。
会社を変える方向で考えている場合は、体験のはしごに気をつけてください。受けすぎると、子どもがその疲れを「英語がしんどい」と記憶します。


続けるかどうかの判断「3ステップ」
ここまでをまとめます。
所要は約1か月です。
紙でもスマホのメモでもかまいません。
書くのは「何時だったか」「直前に何をしていたか」「レッスンのどの場面でぐずったか」の3つだけです。
わが家でメモを取ったら、嫌がるのは決まって習い事のあとの木曜日でした。
英語ではなく、疲れが原因だったのです。
感情ではなく記録で見ると、原因はたいてい1週間で見えてきます。
「どうして嫌なの?」は小学生にはむずかしい質問です。
答えられないので「べつに」になります。
かわりに「先生?時間?むずかしいから?それとも間違えるのが恥ずかしいから?」と選択肢で聞いてください。
ひとつ選べたら、それがそのままタイプ分けの答えになります。
選べない場合は、疲れが原因のことが多いです。
先生も曜日も教材も一度に変えると、何が効いたのかわからなくなります。
変えるのはひとつだけ、そして4回は続けてください。
1〜2回では子どもも様子見をしています。
4回やっても表情が変わらなければ、次のひとつを変える。
それでも3か月変わらないなら、「やめる・休む」を本気で検討していい段階です。
このステップの目的は、正解を当てることではありません。
親が感情で決めずに、記録と本人の言葉で決める状態に持ち込むことです。
そうすれば、やめる判断をしたときにも後悔が残りません。
\8日間無料体験レッスン実施中! /
PC・スマホで簡単受講!
よくある質問
相談を受けることの多い4つに答えます。
まとめ 〜わが家に合う選択を選ぼう〜
最後に、今からやるべきことだけまとめます。
- 今週1週間、嫌がった時間と直前の行動をメモする
- 「先生・時間・むずかしさ・恥ずかしさ」の4択で本人に聞く
- 4回ためして表情を見る
- 3か月変わらなければ、休むかやめるかを選ぶ
続けさせることが親の愛情で、やめさせることが甘やかしだ
—そんなことはまったくありません。
合わない形を変える判断も、立派な教育です。
もし「変える」を選ぶなら、体験レッスンは何社受けても構いません。



同じ子でも、先生とスクールが変われば別人のように話し始めることがあります。
以下の記事では当サイトおすすめの子ども向けオンライン英会話を紹介していますので参考にしてみてくださいね。


迷ったら、お子さんが一番楽しそうだった方を選びましょう。
ぜひ無料体験を軸にして、“わが家に合う学び方”を見つけてみてください。



