子ども英会話はいつから始める?英語が話せない理由【教員ママが解説】

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「同じ年の子はもう英語を話しているのに、うちの子は一言も出てこない」
「習わせているのに、家では英語をまったく話さない」
「そもそも何歳から始めれば間に合うんだろう」

お子さんの英語について、こんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。
まわりのご家庭が早くから英語を始めているように見えると、「うちだけ出遅れたのでは」と焦ってしまいますよね。

でも、先にお伝えしておきたいことがあります。
お子さんの英語力の原因は始める時期が遅かったわけではありません。
お子さんの英語のセンスが足りないわけでもありません。

小学生のうちに「英語が話せない」のは、むしろごく自然なことです。

carry

私は小学校の教員を12年つとめ、今も現役の講師として教壇に立っています。
大学では児童英語について専攻し、現場の授業も何度も見てきました。

この記事では、英語指導の専門家としてではなく、学校で子どもたちの様子をずっと見てきた教員として、そして同じように悩んだ保護者として、「なぜ話せないのか」「いつから始めればいいのか」を整理してお伝えします。

読み終わるころには、お子さんに合った最初の一歩が見えているはずです。

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実は「話せない」の正体は、能力の差ではありません

「うちの子は英語が苦手なのかもしれない」と考えている保護者の方は少なくありません。
けれど、必ずしもそうではありません。

学校で子どもたちを見ていると、英語を「話せる子」と「話せない子」を分けているのは、覚えている単語の数でも、耳のよさでもないと感じます。

分かれ目はもっと単純で、その子に「英語を口に出す場面」がどれだけあったか、ただそれだけだと考えます。

たとえば、水泳を思い出してみてください。
泳ぎ方の本を10冊読んでも、プールに入らなければ泳げるようにはなりません。

英語も同じで、知識をどれだけ入れても、口から出す練習をしていなければ言葉は出てきません。

「話せない」=能力の問題ではなく、アウトプットの場がないだけ

逆にいえば、話す場さえ用意できれば、何歳からでも変わります。

実際、私の友達は元々英語が話せませんでしたが、アメリカへ1年留学しただけで見違えるように英語が上達して帰ってきました。
大人になってもこの成長具合ですから、頭の柔らかな子どもであればよりそれが顕著に見えることでしょう。

なぜ日本の子は英語を話せるようにならないのか

学校の英語は「話す量」が圧倒的に足りない

小学校でも英語の授業は行われていますが、現場にいると「一人ひとりが英語を声に出す時間」はごくわずかだと感じます。

理由はシンプルで、1クラスに子どもが30人前後いるからです。
45分の授業のうち、説明を聞く時間、歌やチャンツの時間、書く活動の時間を差し引くと、一人が自分の言葉として英語を発する時間は数分あるかどうか。

しかもその多くは全員での一斉音読なので、「自分で考えた文を、自分の口から出す」経験はほとんど積めません。

carry

授業を見ていて何度も思いました。
子どもたちは英語を知らないのではなく、「使う番が回ってこない」のです。

読む・書く・聞くはある程度カバーされます。
けれど「話す」だけは、どうしても人数の壁があります。

学校の授業だけで会話力が伸びないのは、お子さんのせいでも先生のせいでもなく、構造的な問題なのです。

小3〜4から「間違えるのが恥ずかしい」が始まる

もうひとつ、現場で毎年のように感じることがあります。
それは、小学3〜4年生あたりを境に、子どもが急に人前で口を開かなくなるということです。

低学年の子は、発音が違っていようが文法がめちゃくちゃだろうが、まったく気にせず大声で言います。

ところが中学年になると「周りからどう見られるか」が急に気になりはじめます。
これは発達段階として自然なことで、悪いことではありません。

ただ、英語のように「間違えながら覚える」科目とは相性が悪いのです。

  • 発音を友達に笑われた経験が一度あると、その後ずっと小声になる
  • 答えが分かっていても「合っているか自信がない」と手を挙げない
  • できる子が目立つと「自分は苦手なほう」と早々に線を引いてしまう

お子さんが家で英語を話さないのは、覚えていないからではなく、「間違えるところを見られたくない」だけかもしれません。

家庭に「英語を話す相手」がいない

3つ目は、いちばん見落とされがちな理由です。
日本で暮らしていると、日常の中で英語を使う必然性がほぼありません

子どもは「必要だから話す」生き物です。
友達に貸してほしいおもちゃがあるから言葉が出る、給食のおかわりがほしいから声を出す。

ところが英語には、そういう言わないと困る場面がありません。
教材を買っても、動画を流しても、相手がいなければ会話にはならないのです。

Jyuni先生

「英語を教える人」より、まず「英語で話しかけてくれる相手」がいるかどうかがカギなんだね。

ここまで読んで、「じゃあオンラインで話す相手をつくればいいの?でも本当に効果があるの?」と気になった方もいるかもしれません。

その疑問については別の記事で詳しく整理しています。

「子ども英会話」を始めるべきおすすめの時期とは?

早ければ早いほどいいとは限らない

「英語は早く始めないと手遅れになる」という話を耳にしますが、私は必ずしもそうではないと考えています。
2〜3歳から始めれば耳は育ちやすい、というのは確かにあります。

ただし小さい子ほど、「本人がやりたくないのに続けさせられた」経験が、そのまま英語ぎらいに直結します。

英語教室で泣いていた記憶だけが残ってしまい、小学生になってから「英語だけは絶対にやりたくない」と言い出す子も見てきました。

早く始めることのメリットより、「嫌いになる」デメリットのほうがずっと長く尾を引きます。
急いで始めるより、楽しく始められるタイミングを待つほうが結果的に近道です。

年齢より「本人が興味を持ったとき」が始めどき

では、いつがベストなのか。

私の答えはお子さんが英語に興味を示したときです。
これは4歳のこともあれば、小5のこともあります。

興味のサインは、意外と分かりやすい形で出てきます。

  • アニメや動画に出てきた英語をまねして口ずさむ
  • 看板やパッケージのアルファベットを読もうとする
  • 「これって英語でなんて言うの?」と聞いてくる
  • 外国の方を見て、ちょっとそわそわ・わくわくしている

このサインが出ているときは、吸収のスピードがまったく違います。

逆にサインが出ていない時期に無理に始めても、時間もお金も気持ちもすり減ってしまいます。
「まわりが始めたから」ではなく「うちの子が今知りたがっているから」を判断の軸にしてください。

Jyuni先生

親の焦りより、子どものワクワクを合図にするってことだね。

ただし小3〜4を過ぎると「恥ずかしさの壁」は上がる

ここだけは、現場から正直にお伝えしておきます。
「いつでもいい」と言いましたが、始めるハードル自体は学年が上がるほど高くなります。

先ほど書いたとおり、中学年から「間違えるのが恥ずかしい」という気持ちが強くなるからです。
低学年なら知らない先生の前でもへっちゃらだった子が、高学年になると「初回のレッスンで名前を言うのすら緊張する」となることもあります。

ただし、これは「もう遅い」という意味ではまったくありません。
むしろ高学年から始める子には、理屈で理解できる・目的を持って取り組めるという大きな強みがあります。

大事なのは、年齢が上の子ほど「人に見られない環境」で始めること
クラスメイトのいない1対1の環境なら、恥ずかしさの壁はぐっと下がります。

carry

何歳からでも遅くありません。
ただし学年が上がるほど、「まわりの目がない場所」を選ぶことが成功の条件になります。

【タイプ別】我が子に合う英語の始め方

ここからは、お子さんのタイプ別に「最初の一歩」をご提案します。
ぴったり当てはまらなくても、いちばん近いものを見てみてくださいね。

恥ずかしがりでマイペースな子

グループで行う英会話教室は、このタイプの子にとっては「発表会」になってしまいがちです。
他の子が答えるのを待っているうちに時間が過ぎ、結局一度も声を出さずに帰ってくる、ということも起こります。

つまり学校の英語教育といっしょ。

おすすめは1対1で、自宅から受けられる形です。

見知らぬ教室に行く緊張がなく、画面の向こうにいるのは先生ひとり。
友達に笑われる心配がないので、驚くほどよくしゃべる子もいます。

最初の数回は親が横に座ってあげると、さらに安心して始められます。

carry

お子さんの年齢や性格によっては
親がいるのでさえ気恥ずかしく感じる子もいます。
その場合は1人で受けさせてあげましょう。

ゲームや動画が大好きな子

「勉強」と名のつくものを嫌がる一方で、好きな動画のセリフは完璧に覚えている。
そんなお子さんは少なくありません。

このタイプは、まずアプリや動画で「英語=楽しいもの」という入口を作るのが有効です。

ただし、それだけで話せるようにはなりません。
ある程度慣れてきたら、必ず「人と話す」段階に橋渡ししてください。

好きなゲームやアニメの話題を英語で話せる先生に当たると、そこから一気に伸びる子がいます。

すでに単語は知っているのに話せない子

英検の勉強をしていたり、学校のテストでは点が取れたりするのに、いざとなると口から出てこない。
このタイプは、まさに「アウトプット不足」の典型です。

必要なのは新しい教材ではなく、持っている知識を使い切る場です。
知っている単語だけで会話が成り立つ経験をすると、「自分は話せるんだ」という手ごたえが生まれます。
ここが伸びはじめのスイッチになります。

carry

「もっと覚えてから話そう」は、いつまでたっても順番が来ません。
今持っているカードで話すのが先です。

未就学の「まっさら」な時期の子

まだ何も始めていない未就学のお子さんなら、無理に「学ばせる」必要はありません。

まずは耳を英語の音に慣れさせることから。
歌やかけ流しで、生活の一部として英語の音が流れている状態を作るだけで十分です。

そのうえで、本人が音をまねしはじめたら、短い時間のレッスンを試してみる。
この順番なら「英語ぎらい」になるリスクを最小限にできます。焦らなくて大丈夫です。

4つの学び方を比較【英会話教室・オンライン英会話・動画・学習アプリ】

子どもが英語を始める方法は、大きく4つに分けられます。

それぞれ得意なことが違うので、「どれが優れているか」ではなく「我が家の事情に合うのはどれか」という目で見てみてください。

始め方1人で話す量費用感共働き家庭との相性向いている子
英会話教室少ない高い送迎が必要で
やや負担
友達と一緒だと
張り切る子
オンライン英会話多い普通送迎不要
夜や早朝も選べて
相性がよい
恥ずかしがり
すでに知識がある子
動画かけ流しほぼゼロ無料手間がかからず
続けやすいため
相性がよい
未就学の子
英語初心者
学習アプリ少ない安いすきま時間でできて続けやすいため
相性が良い
ゲーム好きな子
自分のペースで進めたい子

表を見ていただくと分かるとおり、「話す量」で選ぶならオンライン英会話が頭ひとつ抜けています。
1回のレッスンをまるごと自分ひとりで使えるので、学校の授業何回分にもあたる発話量になります。

送迎がいらない点や、習い事が多い子や朝型の子にも対応できる点は、共働きのご家庭には大きな利点です。

Jyuni先生

多くのオンライン英会話はクレジットカードの登録なしで無料体験ができます。
合うかどうかは、資料を読むより1回受けてみるのがいちばん早いです。

「方法は決まったから、あとはどのサービスにするか知りたい」という方は、こちらで主要なスクールを比較していますので是非参考にしてみてください。

また、サービスを比べていくと必ず「講師はネイティブがいいの?」という疑問にぶつかります。
ここで迷ったら、次の記事が判断材料になるかと思います。

よくある3つの失敗 〜始める前に知っておきたいこと〜

早すぎて英語そのものを嫌いになる

もっとも取り返しがつきにくい失敗です。

本人が乗り気でないうちに始めて、毎回泣きながら受けさせてしまうと、「英語=つらいもの」という記憶が先に定着します。

嫌がるサインが続いたら、いったん止める勇気を持ってください。
半年やめても、英語は逃げません。

むしろ本人が「またやりたい」と言い出したときのほうが、何倍も伸びます。

あれもこれもと詰め込みすぎる

教室にも通わせて、アプリも入れて、家では英語の動画をかけ流して……と全部やろうとすると、子どもも親も息切れします。

大切なのは量より頻度です。
週に2〜3回、短くても続く形のほうが、月に一度の長時間より確実に力になります。

習い事は英語だけではないはずですから、生活の中に無理なく置ける分量から始めましょう。

親が成果を急いでしまう

始めて1〜2か月で「なにか話せるようになった?」と聞きたくなる気持ちは、私もよく分かります。
ですが、この質問がプレッシャーになって口を閉ざしてしまう子もいます。

Jyuni先生

「今日は英語で何て言ったの?」より、「今日の先生、どんな人だった?」と聞くほうが、子どもはずっと話してくれます。

会話力は、階段のように少しずつ上がるのではなく、あるとき急に出てくるものです。
最初の3か月は「続いていればそれで合格」くらいの気持ちで見守ってあげてください。

carry

先ほどの私の友達も、ある時急に「英語が聞こえるようになった」という感覚があったそうです。
焦らず英語のシャワーをたくさん浴びせてあげましょう。

我が家に合う始め方の選び方【3ステップ】

最後に、迷ったときの決め方を3つの手順に整理しました。
この順番でたどれば、今日中に最初の一歩が決まりますよ。

STEP
お子さんのタイプを1つ決める

先ほどの4タイプのうち、いちばん近いものを選びます。

恥ずかしがりなのか、ゲーム好きなのか、知識はあるのに話せないのか。
ここがずれると、どんなに評判のよいサービスでも合いません。

STEP
家庭の条件でしぼり込む

送迎ができるか、レッスンできる時間帯はいつか、費用はどのくらいまでなら続けられるか。

共働きで平日夕方が難しいなら、その時点で通学型は候補から外れます。
続けられない選択肢は最初から外すのがコツです。

STEP
2〜3つの無料体験を受けて、子どもの反応で決める

最後の決め手は、口コミでも料金でもなくお子さんの表情です。

終わったあとに自分から話し出したか、次もやりたいと言ったか。

1社だけだと比べられないので、2〜3つ受けてみるのがおすすめです。

なお、オンラインで始める場合は「どの端末で受けるか」も意外と続くかどうかを左右します。

画面が小さいと先生の表情が見えず、集中が切れやすいためです。

carry

以下の記事では詳しく「こども向けのオンライン英会話」でおすすめの端末の選び方を載せていますので、是非参考にしてみてくださいね。

よくある質問

結局、何歳から始めるのがベストですか?

「この年齢」という正解はありません。
お子さんが英語に興味を示したときがベストタイミングです。

ただ、小3〜4を過ぎると人前で間違えることへの抵抗が強くなるので、高学年から始める場合は1対1など「まわりの目がない環境」を選ぶと、スムーズに入れます。

何歳からでも遅くはありません。

人見知りが激しいのですが、大丈夫でしょうか?

人見知りのお子さんこそ、グループより1対1のほうが向いていることが多いです。

他の子に見られる心配がなく、自宅という慣れた場所から受けられるためです。

最初の数回は保護者の方が横に座り、慣れてきたら少しずつ離れていく形にすると、無理なく移行できます。

週1回でも効果はありますか?

週1回でも「英語を口に出す時間」が増える点で意味はあります。

ただ、間が空くと前回の内容を忘れてしまいがちです。
可能であれば、1回あたりを短くしてでも週2〜3回にしたほうが定着します。

長く続けることが最優先なので、ご家庭の生活リズムを崩さない範囲で決めてください。

親が英語をまったく話せないのですが、大丈夫ですか?

まったく問題ありません。

むしろ親が教えようとすると、子どもは「評価されている」と感じて口を閉ざしがちです。

保護者の役割は教えることではなく、環境を用意して、楽しそうにしている姿を認めてあげること。
「なんて言ったの?教えて」と生徒役になってあげると、お子さんは喜んで話してくれます。

まとめ 〜「話せない」は今日から変えられます〜

始めどきが決まったら、次に迷うのは「週に何回やるか」です。

いざ始めてみて「行きたくない」と言われたときは、やめるかどうかを決める前に、嫌がり方を分けるところから始めてください。

最後に、この記事の要点を整理します。

  • 「話せない」の正体は能力不足ではなく、英語を口に出す場がないだけ
  • 学校の授業では、一人あたりが話す時間はどうしても限られる
  • 始めどきは年齢ではなく、本人が興味を持ったタイミング
  • 高学年から始めるなら「人に見られない環境」を選ぶ
  • 詰め込みすぎず、成果を急がず、まずは3か月続けることを目標に
carry

教員として何百人もの子を見てきましたが、英語を話せる子は本当に「英語が好きなんだな」と感じられるほど良い笑顔で話します。
英語を好きになれるかどうか、ここがポイントです。

まわりと比べて焦る必要はまったくありません。

お子さんに合った場所さえ見つかれば、言葉は必ず出てきます。
まずはカード登録なしで試せる無料体験を1つ、気軽に申し込んでみてください。
1回受けるだけで、お子さんに合うかどうかは驚くほどはっきり分かります。

迷ったら、お子さんが一番楽しそうだった方を選びましょう。

ぜひ無料体験を軸にして、”わが家に合う学び方”を見つけてみてください。

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ブロガー・AIアノテーター
30代・8歳と2歳の姉弟を育てる2児の母で1000人以上の様々な子どもを見てきた元小学校教員。

2022年に不妊治療専念のため退職。
現在フリーランスで某大手外資系検索サービスのAIアノテーションをしながらブログ執筆などをしています。
Jyuni先生は迷いネコだった子猫。

小学校でのオンライン授業やICT教育に携わってきた筆者が子ども向けの「オンラインでの学び」についてお伝えしていきます。

【資格】
小学校教諭1種 / 幼稚園教諭1種
秘書検定2級 / FP3級
茶道師範etc…

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