「うちの子、2年生なのに繰り上がりのたし算をまだ指で数えていて…」
「夏休みの間に算数の苦手をなんとかしてあげたいけど、何から手をつければいいかわからない」
「学年が上がるたびに算数が難しくなっていくのが心配で、この夏に遅れを取り戻したい」
こうしたお悩み、本当によく聞きます。
私は、現役の算数専科として小学校の教壇に立ちながら、2人の子どもを育てる母でもあります。
これまでに1000人以上の子どもたちを見てきた経験から言えること
—夏休みは、算数の苦手を克服できる年に一度の大チャンスです。
この記事では、学年ごとに「この夏に絶対潰しておきたいつまずきポイント」を具体的にまとめました。
Jyuni先生9月に「できるようになった!」と自信を持って新学期を迎えるために、ぜひ参考にしてくださいね。


夏休みこそ「つまずき克服の最大チャンス」な3つの理由
算数が得意な子は「計算が速い」のではなく、「つまずいた場所に戻れる子」です。
夏休みはその力を育てる絶好の機会。
- 授業の「先へ進む」プレッシャーがない
- まとまった時間がある
- 実際に「夏休み明けに変わる子」が多い
実は、学校がある時期よりも夏休みの方が、苦手克服には向いています。
① 授業の「先へ進む」プレッシャーがない
学校の授業は、全員が同じペースで進むのが基本です。
「まだわからないのに次の単元へ」
「理解できていないのに置いていかれる」
という状況は、特に算数・英語で起きやすく、子どもの自信を少しずつ削ってしまいます。
夏休みはその「先へ進む」プレッシャーから完全に解放される唯一の期間。



苦手をつぶしたい子にも、得意をもっと伸ばしたい子にも、夏は絶好のタイミングです。
② まとまった時間がある
平日は学校・宿題・夕食・就寝で1日が終わり、習い事を入れる隙間を作るだけで精一杯という家庭は多いのではないでしょうか。
でも、夏休みは違います。
午前中をまるごと学習に使えますし、1日30分でも40日続ければ20時間の学習時間になります。
ひとつの苦手を克服するには十分な時間です。



まとまった時間がある夏に集中して取り組むことで、秋以降の伸びが大きく変わります。
③ 実際に「夏休み明けに変わる子」が多い
現場にいると、夏休み前はつまずいていたのに9月の始業式明け、明らかに成長している子が一定数いるのです。
夏休みの過ごし方次第で、子どもは大きく変わります。
話をよく聞いてみると、夏休みに習い事を始めたり、苦手科目を集中的に取り組んだりしていたケースが多いです。
学習面だけでなく、「自分でやり遂げた」という達成感が自信につながり、授業への積極性や発言数にも違いが出てくることも。
夏の40日間は、子どもにとって「変われる特別な時間」。
その可能性をオンライン習い事なども活用し、うまく後押ししてあげてください。



今の学年のつまずきを夏に解消しておくと、次の学年でぐんと伸びやすくなります。
焦らず、ひとつひとつ潰していきましょう!
【学年別】夏休みに潰しておきたい「つまずきポイント」一覧
【1年生】繰り上がり・繰り下がりの計算
この夏のターゲット:10のまとまりを体感させる
1年生の最大のつまずきは「繰り上がりのあるたし算(8+6など)」と「繰り下がりのある引き算(13-7など)」です。
指で数えていてもまだ大丈夫ですが、2年生の九九につながる「10のかたまり」の感覚を夏に育てておくことが重要です。
例えば、おはじきやブロックを使って「10を作る」遊びを毎日5分。
「8と2で10、残り4だから12」という分解の感覚が身につくと、筆算に入ったときに格段に楽になります。
【2年生】筆算の計算・文章題の基礎・長さ
この夏のターゲット:たし算・ひき算の筆算の計算を確実に
2年生の夏の最重要課題は「筆算の計算の定着」です。
これまで横の式でしか計算してこなかった子にとっては、筆算の「位ごとに縦で解く方法」自体がハードルになることがあります。
まずは筆算のたし算・ひき算を躊躇なく解けるレベルまで持っていくことが目標。
これが3年生以降のかけ算の筆算・わり算すべての土台になります。
1日5分のドリルでも良いので、毎日計算練習をすることで、たし算・ひき算を着実に身に着けましょう。
長さや時計もつまずきやすい単元ですので、苦手そうであれば一緒に復習してあげましょう。
日常的に「今何時?」と聞いてあげるだけで復習になります。
簡単な文章題(「1袋3個のあめが4袋あります。全部でいくつ?」)も毎日1問チャレンジできると完璧です。
【3年生】かけ算の筆算・時刻と時間
この夏のターゲット:かけ算の筆算の手順を「迷わず」できるようにする
3年生でつまずきやすいのは「かけ算の筆算(2桁×1桁)」と「時刻と時間の計算」です。
特に時間の計算(ex:2時40分から1時間20分後は?)は苦手な子が非常に多い単元です。
筆算は「繰り上がりの数を小さく書く→消す」習慣をつけると計算ミスが激減します。
時間の計算は時計の実物を見ながら「針を動かして確かめる」方法が最も効果的。
迷った時は「かけ算の筆算」を着実に解けるようにすることがこの夏の目標です。
【4年生】分数の基礎・大きな数・面積
この夏のターゲット:分数を「量」としてイメージさせる
4年生は学習内容が一気に増え、つまずく子が急増する学年です。
特に「分数の意味(1/4は1を4つに分けた1つ分)」を感覚的に理解できていないと、5年生の分数計算で大きく躓きます。
まずは、ピザやケーキを切り分けるイメージで「1/4って何個分?」を体験させましょう。
折り紙を折って色を塗る「折り紙分数」も視覚的に理解しやすくておすすめです。
【5年生】小数の計算・割合・体積
この夏のターゲット:小数のかけ算・わり算を習熟する
5年生は算数が最も難しくなる学年と言われています。
「小数のわり算」では特に、「概数で表したり余りを出したりする筆算」でつまずく子が続出。
つまずきのある計算を中心に復習しておきましょう。
合わせて「割合(何倍か・何%か)」は中学の数学にも直結する非常に重要な単元。
「もとにする量×割合=比べる量」の関係を言葉で説明できるレベルまで持っていけると2学期以降がスムーズに。
日常の中で割合に触れることで、「難しい算数の話」ではなく「使える道具」として感覚が変わります。
【6年生】分数の計算・比・速さ
この夏のターゲット:「数量の関係」を式で表す練習
6年生の夏は「中学数学の準備」という意識が大切です。
比・速さ・比例と反比例は、中学1年生の方程式・関数に直接つながります。
「線分図や表に書いて整理する」習慣をこの夏に身につけておくことが最大の鍵。
速さの問題は「道のり÷時間=速さ」の公式を暗記するだけでなく、「時速60kmで2時間走ると何km?」を地図や実体験と結びつけて考えさせましょう。


【子どものタイプ別】夏休みの取り組み方
【子どものタイプ別】に夏休みの学習の取り組み方についてまとめました。
| タイプ | 特徴 | おすすめの取り組み方 |
|---|---|---|
| コツコツ型 | 毎日少しずつ積み上げられる | 1日15〜20分の定着練習を継続 |
| 追い込み型 | まとめてやる方が集中できる | 週2〜3回・1時間集中セッション |
| 共働き家庭 | 親がつきっきりになれない | タブレット教材・AI採点で自走 |
| やる気が出ない子 | 机に向かうのが苦手 | ゲーム感覚の教材・体験型学習から |
お子さんの性格によって、合う勉強のスタイルは大きく変わります。
ここでは4つのタイプ別に、おすすめの取り組み方をご紹介します。
まず、毎日少しずつ積み上げられるコツコツ型の子には、1日15〜20分の定着練習がぴったりです。
短時間でも毎日続けることで、学習習慣そのものが財産になります。
反対に、まとめてやる方が集中できる追い込み型の子に毎日型を押しつけると、かえって逆効果になることも。
週2〜3回、1時間の集中セッションで一気に取り組むほうが力を発揮できます。
また、親がつきっきりになれない共働き家庭では、「隣で見てあげられない」ことに罪悪感を持つ必要はありません。タブレット教材やAI採点つきの教材なら、丸つけや解説を任せられるので、子どもが自分のペースで自走できます。
そして、机に向かうのが苦手でやる気が出ない子は、いきなり問題集から始めないのがコツです。
ゲーム感覚で進められる教材や体験型の学習など、「勉強っぽくない入口」から始めると、気づけば机に向かう時間が増えていきます。
大切なのは、よその子と比べないこと。
わが子のタイプに合った方法を選ぶことが、遠回りに見えて一番の近道です。


「夏休みの苦手克服」に向くサービスは?
当サイトでおすすめしているオンライン学習教材で「夏休みの苦手克服」にぴったりなサービスを紹介します。



夏休みだけの利用もOKですので気軽に試してみてくださいね!
| 項目 | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | |
|---|---|---|---|---|
| 対象学年 | 小1〜高校 | 小1〜小6 | 小1〜中学 | 小1〜高校 |
| 学習スタイル | 映像授業 +アプリ | 紙テキスト +アプリ | 専用タブレット | アニメーション動画+アプリ |
| 夏休みサポート | 全学年の授業 見放題 | 夏期講習 教材あり | 苦手単元の AI自動抽出 | 遡り学習で 前学年から |
| つまずき対応 | さかのぼり学習 | 担当講師による 添削指導 | 映像授業 AI自動抽出 | すららコーチ さかのぼり学習 |
| 無料体験 | あり | あり | あり※ | あり |
| 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |


夏休みによくある失敗パターン3選
夏休みによくある失敗パターンについてもお伝えしておきます。
失敗① 夏休み前半に頑張りすぎて後半は放置
「よし、今年の夏こそ!」と7月中に全力を出し切ってしまい、8月に入った途端ぱたりと止まる。
これは意志の弱さではなく、最初のペース設定が無理だったサインです。
1日2時間の学習を40日続けるより、1日30分を毎日続ける方が圧倒的に力がつきます。
前半で飛ばしすぎず、週1〜2回は「何もしない自由日」を設けることで、後半まで続きやすくなるでしょう。
現場でも「夏に頑張った子」より「夏休みが終わっても続いた子」の方が秋以降の伸びが大きいですよ。



無理のないペースで最終日まで続けることが、夏休み学習の唯一の正解です。
失敗② 難しい問題集を買って積ん読
書店で「これをやれば完璧!」と思える問題集を買ってくる。
でも家に帰って開いてみたら難しすぎて1ページ目で心が折れる。
この繰り返しで夏が終わる家庭は、本当に多いのではないでしょうか。
問題集選びの基準は「難しさ」ではなく「今の子どもが7割解ける」かどうかです。
簡単すぎるくらいでちょうどいい。
解ける問題を積み重ねることで自信がつき、次のステップへ進む意欲が自然と生まれます。
買う前に必ず中身を子どもと一緒に確認してみてください。



まずは「今の学年の1学期の復習」レベルから始めて、「解ける!」という感覚を作ることが先決です。
失敗③ 宿題だけで夏が終わる
宿題をこなすことは大切です。
でも、昨今の小学校から出る夏休みの宿題はあくまで「最低限の学習量」であって、苦手克服や先取りのためには設計されていません。
特に算数が苦手な子の場合、宿題の計算ドリルをこなすだけでは根本的なつまずきは解消されず、2学期を迎えてもまた同じところで詰まってしまいます。
夏休みにしかできないことは「つまずきの原因まで遡って学び直すこと」。
宿題プラス1テーマだけでいいので、弱点に向き合う時間を少しだけ作ってみてください。



宿題は夏休み前半に終わらせる計画を立て、後半を苦手克服に充てる「2段階スケジュール」がおすすめです。


苦手克服を成功させるための3ステップ
まず「どこでつまずいているか」を特定しましょう。
上の学年別リストを参考に、お子さんに「これわかる?」と確認しながら出発点を見つけます。
できるだけ戻りすぎず、「ちょっと難しい」くらいの地点から始めるのがベストです。
場所・時間・量を固定することが習慣化のコツです。
「朝ごはんの後10分」「お昼前15分」など、家庭のリズムに組み込んでしまいましょう。
量より「毎日続けること」を優先してください。
問題が解けたら「なんでこの答えにしたの?」と理由を聞いてあげましょう。
説明できたら本当に理解している証拠です。
「正解したから終わり」ではなく、「説明できるまでがゴール」と意識することで、夏休み明けに確実に定着します。



私のおすすめは起床後すぐ5分間ドリルから始めること。
よくある質問(Q&A)


まとめ 〜この夏1つのつまずきを潰すだけで9月が変わる〜
夏休みは「1単元のつまずきをじっくり潰す」最大のチャンスです。
学年別のポイントを把握して、毎日15分の習慣をつくることが9月の大きな変化につながります。
夏休みは「遊ぶためだけの休み」ではなく、学校では取り戻せなかった苦手をじっくり克服できる特別な時間です。
学年別のつまずきポイントを参考に、まずお子さんの「今のつまずき」を1つだけ見つけてあげてください。
それを夏の間に丁寧に潰していくだけで、9月のお子さんの表情が変わるでしょう。
どんな方法が合うか迷ったら、まずは市販ドリルやオンラインの無料体験から試してみましょう。
迷ったら、お子さんが一番楽しそうだった方を選んでくださいね。
ぜひ無料体験を軸にして、”わが家に合う学び方”を見つけてみてください。











